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塩尻えんぱーく のサイン
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「塩尻えんぱーく」には、都市の複雑さと自由を許容した壁柱の空間構成と、一体的/自立的に、もうひとつの面白い世界が展開している。それは、自身が建築家でもある寺田尚樹氏が担当をした、サインデザインだ。公共空間のサイン計画といえば、お約束事も多く、とかく型に嵌って、中途半端に恣意的な存在感を出しがちとなるところを、機能性を十分に満たしつつ、一方でとても伸び伸びと、自由自在な展開をしているこのサインは、あたかも、この公共空間の中に、誰も知らない別世界があるかのようである。
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サイン全体のスケール感が、とても不思議だ。一連のサインの中で、通常のピクトグラムのように登場する絵に描かれた人々は、実は、寺田氏が近年デザインして、ヒット商品となっている、「1/100建築模型用添景セット」シリーズを展開したものである。つまり、平面的な人型の切り絵のようなデザインを敢えて、ピクトグラムのように扱っている。通常のピクトグラムが、目的や対象をグラフィック化するのに対して、ここでは、行為が描かれている。しかし、決して視認性を軽視したわけではなく、ピクトが名称の文字表記を常に併記している前提の上で、絶妙な味覚のを出し、時に、「クスッ」っと笑いを誘う演出がなされている。
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本のマークに利用される付箋をモチーフにしたとされる、半分壁に、半分垂直に浮き出たリボン状のサインも、まさに半分は、現実空間に顔を出し、半分は別のお伽の世界に寄り添っていることを暗示しているように、しなやかで軽やかだ。このサインをどこまでも追いかけて、この建物を一週するのは、鉄道マニアが都市の中で電車に乗ることだけを目的として都市を十分満喫できるのと同じ、このえんぱーくが、都市的な複雑性と複合性を許容している証しでもあろうか。
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by mindscape-ltd | 2010-09-07 19:13 | project
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