上海で進行中のとあるプロジェクトで、イネ科の多年草を多用しようとしているが、冬の見栄えがクリティカルな課題となっている。ススキ類の冬の立ち枯れた様子は、確かに普通に見れば景観的な価値を損ねているとも言えるのだが、他種と織り交ぜるなど少し視点を変えればデザイン的には成立し得るのでは、となんとか主張を試みているのだ。辰山植物園のイネ科エリアでの冬の様子を観察し、その可能性を模索してみることに。
葉も内に丸まって斑も消えるので、一見イトススキとシマススキの差は意外な程分からないが、よく見るとやはり葉の幅で見分けがつく。 枯れて乾燥した時の穂の表情もススキとはかなり異なる。小穂の柄が広がらず、先端が縮れて丸まっている。 キビ属の品種ものと思われる。小穂に長い柄があって、全体的に円錐型の花序をしているが、枯れると無数の小さな釣り鐘のようにも見えて、繊細でキレイ。 数少ない常緑種。2mを超える大型で、全体の穂も長い。 スズメガヤ(Weeping lovegrass)の系統かと思っていたがどうも違ったようだ。 エノコロ草の系統であるがペンニセツム属。ペンニセツムとは「羽状の刺毛」とう意味らしい。中国では、白っぽい穂の狼尾草と、赤い穂の紅狼尾草があり、紅狼尾草は葉も赤い。が、枯れたら全くが差が分からない。 抽水の超大型。 *植物名・学名は、標示のあったものはそれを、無かったものは推定(標示のあったものも、一部怪しい)
by mindscape-ltd
| 2011-03-01 23:52
| 上海サンポ
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